放送年:2025年
全10話
Netflix独占配信
脚本家:イ・ナウン
オススメポイント
熱狂的な映画オタクで撮影現場に入り浸る俳優志望の男性と、内向的であまり感情を表に出さない映画監督志望の女性のラブストーリー
見続けていくと、ラブよりもヒューマンドラマで、家族愛を描いている作品だった
サクサク話が進む感じではないが、セリフが秀逸で繊細な心情を表していて心に響くドラマ
偏った考えや、トラウマや、家族との確執などシリアスな問題も描いているので、どれか一つ共感できるものがあるかもせれない
10話と短いのでサクッと見れて、かなりオススメのドラマです
簡単なあらすじ(ネタバレなし)
運命的な出会いを果たしたものの、恋人になる前に離れてしまった筋金入りの映画オタクと映画監督の卵。やがて再開したふたりは、愛を取り戻すことはできるのか。
引用元:Netflix 公式より
主な登場人物
コ・ギョム(演:チェ・ウシク)

熱狂的な映画オタクで俳優を目指す
兄と二人暮らし
キム・ムビに一目惚れする
キム・ムビ(演:パク・ボヨン)

映画制作スタッフで映画監督希望
何かと近寄ってくるコ・ギョムを警戒しているが気になっている
ホン・シジュン(演:イ・ジュニョン)

ギョムの友人で作曲家を目指す
チョン・ソニと学生時代から7年間付き合っていたが別れた
チョン・ソニ(演:ソン・ジュア)

ギョムの友人、脚本家を目指す
シジュンの元カノ
注意!私的ネタバレあり感想
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脚本がとても好み
きっと基本的な物の捉え方とか感じ方が脚本家さんと似ているのだと思う
違和感や嫌悪感がまったくなかった
そして嫌な人が一人もいない、みんないい人(本当好きだわこのドラマ)
やな奴を出さなくても面白いドラマ作れるもんだ
ゆっくり物語が進むけど退屈しなかったし、笑えないコメディもほとんどなかったから寝落ちすることなく見れた
キャラクター設定が好き
主人公、コ・ギョムの性格が好き
実は心の奥深くに闇を抱えているが、周りには見せずに飄々と明るく振る舞うところ、本当切なくて愛おしい
またチェ・ウシクの演技が秀逸で、肩の力が抜けていて余裕がある感じなんだけど、瞳の奥に哀愁が漂っていて、もう抱きしめてあげたくなった
(普段はそうでもないけど、恋愛ドラマのメインになると、とたんに色気がでるのなんなの?笑)
兄が事故にあった時に、周りに連絡とかせずに1人で対応するところとか本当共感しかない
本当に辛い時って周りの慰めとかちょっとうざったい(気持ちは本当にありがたい!)
だから兄が亡くなった時の、シジュンの対応は◯、目の前でどう声をかけたらいいか?みたいな顔されても困るし
陰からそっと寄り添うとかいいね(車に応援物資をこっそり置いていくとか最高すぎて泣いた)
私も15年前に母を亡くした時は誰にも会いたくなかったし、慰めもいらなかった
突然消えた理由をムビに伝えなかったことも理解できる(ムビはめちゃくちゃ可哀想だけど)
兄の自殺未遂に目を背けていた罪悪感からと、兄を言い訳にしたくなかったから言えなかったんだよね
わかるわ〜激しく同意

ギョムが批評した映画監督が自殺未遂したエピソードの時は(結局は自殺ではなかったけど)
すぐに病院に駆けつけたり、病室にずっといたりと逃げないところが素晴らしい
「自分は間違ったことをしていない」と自信があるからだよね
ネットで騒ぐ奴らをまったく気にしていないところもいい
確かに感想や批評は人の目に触れるものだから、色々考えて言わなくてはいけないけど、周りで騒ぐ外野は気にすることない
ヒロイン、キム・ムビはツン強めのツンデレでこういう女の子大好き!
親(特に父親)に愛されなかったと思い込み、俗に言う「アダルトチルドレン」かな?
(子供の頃の愛情不足などで心に傷を抱えた大人のこと)
私の周りにもいるけど、「アダルトチルドレン」は根深い…すぐどうこうなるものではない
だから、一直線に愛情を向けてくるギョムに惹かれたのではないかな
そして少しずつ心の傷が癒やされていく…本当いいドラマ
サブカップルについて

ハッピーエンド至上主義の私だが
シジュンとソニが復縁しなかったのは納得できる
ソニは「人として」シジュンのことが好きで、成功して欲しくて何度も会いに行っていたんだと思う(恋愛関係だけじゃないよね、人との繋がりは)
ソニは学生時代のようにシジュンに「推し活」はできないだろうし、シジュンは少し情けないやつになっていて落ち着いちゃってるし
昔のような情熱的な恋愛はできないよね
バーの店長のセリフに尽きる!
「二度とあんな恋愛はできないかもしれない」「お前らは運が良かったんだ」
「最高の恋愛をしたんだ、それで満足しろ」
「愛はそれ自体が完全形だ」
はぁー最後にこんないいこと言うキャラだったなんて、侮れないわ笑
シジュンのキャラ好きだったな〜(演技もすごく良かった)
プライドばっかり高くて、作曲もなかなか本気でやらなくて、優柔不断でダメな男子 笑
歳を重ねてくると、ダメな子ほど可愛いというか愛おしく思えてヨシヨシしたくなるわ
次はどんなダメっぷりを見せてくれるのか楽しみになっちゃう 笑
今回気になった人
コ・ジュン(演:キム・ジェウク)
ギョムの兄

今回はもうこの人しかいないでしょう
最初はキム・ジェウクがこの役をやるには「イケメンとオーラの強さ」が邪魔になるのではないかと思った
リアルではここまでハイスペックでは周りの女性陣がほっとかないでしょ
セクシーさは隠せていなかったし♡
ただチェ・ウシクとのケミが素晴らしく、できるだけオーラを消した儚い演技が涙を誘った(髪の毛に白髪を何本か仕込んだのもオーラ消すためかな?)
ジュンお兄さんは「不器用な人」なんだろうな
「弟を守る」と決めたらそれしかできない人
そういう人もいる
弟を蔑ろにして、自由にしたところで罪悪感に押し潰されちゃって、何より辛い
でも本人の知らないところでストレスは溜まるから、誤った選択をしてしまったりする
優しくて、不器用で、弱い人

最終回にジュンお兄さんがでてきたところはめちゃ泣いた
ギョムが知らないところでタバコを吸っていたり、お酒を飲んでいたりしていたところは少し安心したよね
家族の死を受け入れるのはなかなかできることではない
「ゆっくりでいい」ムビの舎弟のウミンが言っていた通りだと思う(あいつもいいやつ)
私は母が亡くなって15年以上経つけど、母が最後に書いた手紙は辛くて読めない
最後に
マ監督が言っていた
「今でなきゃ伝えられない話があるんだろ?」
ギョムが最後に語っていた
「だから一瞬一瞬を大切に生きようと思う」
つまりは「今を生きる」というメッセージのドラマだったのではないか
すごく共感できて大好きなドラマの一つになった
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